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頻尿の漢方①

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こんにちは。
最近は暑いくらいの日も増えてきましたね。漢方薬の画像
院長の松井です。

診察をしていると
「夜中起きなくなりました」
「調子がいいです」
というお声を頂くことも多くなり嬉しく思います。

 

過活動膀胱などが原因で起こる頻尿症状は、暖かくなるにつれて良くなる傾向にあるような気がします。

 

「薬辞めてもいいですか」
と、ご質問を受けることも多いので、皆様のご参考になればと思いブログに書いてみました。

 

なお、高血圧や糖尿病等の薬は自己判断で服薬を辞めたり減らすことは大変危険なのでお辞めくださいね。

 

過活動膀胱は検査等で問題がなく、頻尿症状が安定している場合は減薬することが出来るケースもあります。

症状が安定していて休薬ご希望の場合は診察時に遠慮なくお申し出ください。

 

また、休薬が不安な場合は漢方薬を併用してみる、または漢方薬へ切り替えて様子をみるのも良いかもしれません。

漢方薬は、今ある症状への即効性はありませんが、飲み続けることで症状の出にくい身体に改善していくことが出来ます。
体質に合う方は頻尿への効果を実感できるようです。

 

頻尿に使用する漢方は大きく分けると3つ
六味丸、八味地黄丸、牛車腎気丸がありますが、主となる成分は同じで、主に「補腎」に作用する生薬が使われています。

 
その中でも「地黄」は、血行障害やホルモン分泌障害などに効果的で、まさに滋養効果が高く年齢を重ねて弱った身体に元気を与えてくれる生薬です。
 
但し、効果が強い分、胃腸に負担がかかりやすく、胃腸が弱い方には胃もたれや胃のむかつき症状が出る場合もあります。
その場合は「六君子湯」等で胃腸をサポートしながら服用するか、ご自身の胃腸症状が改善してから服用すると良いように思います。
 
他にもストレス性の頻尿は清心蓮子飲、胃腸症状が強い方に使われる小建中湯など様々あります。
ちなみに、八味地黄丸は最もポピュラーな漢方でCMでもよく流れているため、ご存じの方も多いと思います。ハルンケアやハ味丸などの名称もこちらの漢方になります。
 
当院でも第一選択肢は八味地黄丸ですが、のぼせが強い方には六味丸、冷えが強い方には牛車腎気丸と体質や症状に合わせて処方する漢方を変えています。
 
休薬のご相談、漢方薬を試してみたいなどのご相談もお気軽にお申し出ください。
 
次回もまた漢方についてブログを書きたいと思いますので、アップまでもう少々お待ちください。
 
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